読者の方から、
この活動は、日本人は英語が下手だから、下手な英語で対応するよりも「やさしい日本語」で対応するということですか?
という質問がありました。
多分このような疑問をもっていたり、この理由でやさしい日本語が必要だと思っている方もいると思います。
答えは、「いいえ」です。
「訪日観光客にはすこしでも日本語を話したいお客様がいるから、その人とは日本語で話しましょう、「やさしい日本語」だと相手にも通じやすいですよ」というのが、この研究会の基本的な考え方です。
ですから、日本語がまったく通じない、日本語に関心がない、というお客様にも日本語を押し付けることではありません。これは、英語が苦手なお客様に英語を押し付けてはいけない、ということにもつながります。
実際のところ、海外旅行者は英語と現地の言葉のどちらもできなければ、旅先で苦労することは了承済みで訪れます。そういう方の多くは通訳付きの団体ツアーや、英語か現地語を知っている友人と一緒にいくはずです。
ということは、受け入れ側は、「英語」か「やさしい日本語」を準備していれば十分。あとは相手が望む言語はどちらかを見極めて対応すればいいわけです。
英語でも、日本語でも、押し付けるのはやめましょう。おもてなしなんですから。
(吉開章)