東海大学の日本人学生・留学生向けに講演しました!
5月23日、本研究会代表・東海大学加藤好崇教授の招待で、「接触場面演習」のコマでやさしい日本語ツーリズムのお話をしました。
東海大学の留学生と、日本語教育を学ぶ学生が同じ教室で、柳川の白バッジ・水色バッジを胸に受講しました。留学生からは、自分が日本語で話しかけても日本人が英語で答えてくるような経験がいくつも発表され、また箱根でガイドのアルバイトをしている日本人学生からはこの講義の内容がグサグサ心にきたと言っていました。
柳川のバッジは大変好評で、カバンにつけたい、友達の外国人にもあげたいという声も聞こえました。
以下、いただいた感想です。
(日本人学生)
実は以前からやさしい日本語ツーリズムのホームページを見ていたり、株式会社MACHAさんのキュレーションマガジンをよく見ていたのでとても興味のある講義でした。わたしが気になっていた、ツーリズムを合わせた地方創生についてもお話が聞けてとても良かったです。
講義後、このプロジェクトの宣伝の仕方を今後どうするのかとても気になっています。大手広告代理店ということもあり、マスメディアでの宣伝も可能だとは思いますが、そのほかのクリエイティブな面でどのような方法で一般人に宣伝していくのか、ますます楽しみです。是非学生の私でも何か手伝えることがあれば協力したいと思いました。そしてMACHAさんからのお話も是非一度お伺いしてみたいです。
(日本人学生)
私は、日本で外国人の方を見かけると勝手な先入観で”外国人=英語を使う”というイメージを持ってしまっていたのですが、実際はそれとは逆で日本語で話したいという外国人の方の声があるのには驚きました!確かに自分も海外に行くなら最低限現地の言語は勉強していこうと思います。
前に私も外国の方に道を聞かれたとき頭がパニックになって思考停止してしまったことがあって、結局友達に代わってもらったといったことがありました。ですが、今度そのような機会があったら今日の授業を生かして再チャレンジしたいなと思いました!
また私自身あまり日本語教育を知らなかったのですが、授業で接触場面を体験して日本人なのに日本語が伝わりにくかったり、わかりにくかったりすることを実際に知って日本語教育をもっと知りたいと思うようになりました。
ありがとうございました。
(中国人留学生)
中国から来ました。現在日本語教育の勉強をしております。将来の目標は日本語教師になることです。
私は、「やさしい日本語」はとても素晴らしいプロジェクトだと思いました。自分も日本語能力がまだ初級のころ、間違っていても、外でできるだけ多く日本語を話したかったです。外でのアウトプットがきっかけで、学習意欲が湧いてくるので、多くのインプットを心がけていました。そして、アウトプットで小さい達成感を得て、また学習へ取り組むという感じで私は勉強をしていました。ただ、1人で行うのはとても大変でした。「やさしい日本語」が地域または全国的に普及したら、日本語学習者の初級段階の人にとっては、最高の学習環境だと思います。
また、日本人対外国人だけでなく、日本人対日本人(高齢者)などの場合でも、大きな役割を果たしているというのはとても面白いと思いました。私の国、中国では、漢字が使われていて、その漢字に長い歴史があるので、日本ほど「外来語」は多くないです。つまり、世代による言語コミュニケーション能力上のギャップは少ないです。新たな日本語の一面を知ることができたと思いました。
最後に、日本語学習者の視点からみて、「やさしい日本語」で通じるので、尊敬語、謙譲語などの敬語の勉強はいらないと思ったり、敬語の勉強はあくまでも「テスト勉強」として日常生活の中で使おうという意識がなくなったりすると、日本の「教養マナー」を身につけることができなくなるということが生じやすくなるのではないかなと思いました。
短期滞在の外国人であればそれほど問題はないと思いますが、中長期滞在で外国人労働者として日本に来た人を対象にしてみると、在日期間が長くなるにつれて、周囲の評価基準も厳しくなります。「やさしい日本語」で立ち止まってしまうと、新たな社会問題が起こるのではないかなと思いました。「やさしい日本語」を普及すると同時に「正しい日本語」の教育も必要だと思いました。
(日本人学生)
本日のやさしい日本語も大変為になりました。外国の方にもそうですが、まずは明日のゼミでの難しいテーマの発表をやさしい日本語にしてみようと思いました。日本人が相手ですが、使ってみよう思います。
(日本人学生)
やさしい日本語として日本語をアピールするというのは、とても意表を突かれました。確かに日本に観光に来ている外国人も在日外国人も目的はそれぞれかもしれないですが、日本語を学んでいる人達も多いと思います!その人たちに英語で話しかけたり、英語が話せないからと避けるのはおかしなことだと気づかされました。バッチもそうですが、ホームページの動画がとても分かりやすく、私の中で「やさしい日本語」に対する意欲、興味が湧きました!
今回は「やさしい日本語」の根本に触れましたが、「やさしい日本語」を実践するにあたって、または普及するにあたってどんな障害があるのか。吉開さんが思う障害や越えなければいけない壁などを提示してもらいたかったです。
また、ゴールというか目標を知りたかったです。これからどのような活動をしていくのか?またはオリンピックではどんな活動をしていくのか?もし、あるのなら聞いてみたかったです。
このプレゼンは私の中でとても良い影響を与えてくれたと思います。終わった後もわくわく?興奮が止まりませんでした!この機会を与えてくれた教授にも感謝です!!
東海大学の学生さんとは今後もいろいろ連携できればいいなと思っています。よろしくおねがいします!
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